内科について
かぜ、発熱、腹痛などの急な体調不良から高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症、糖尿病などを代表とする生活習慣病まで内科一般について診療しております。
お身体の不調を感じられる時は、症状がひどくなる前に早めにご受診ください。
内科では、主に下記のような内科的疾患の診断・治療を行います。
高血圧症
初診時に血圧が高い場合、日を変えて再度血圧検査を行います。初診時の血圧が140~159/90~99mmHgの場合、食事や運動などの生活習慣の修正を行います。140/90mmHg未満に下がらない場合は、3ヶ月以内に降圧薬の開始を考慮します。
初診時の血圧が160/100mmHg以上の場合や180/110mmHg以上の重症高血圧の場合は、直ちに降圧薬を開始します。
いずれにせよ、高血圧を呈する疾患の有無の検索が必要になることがあり、採血をすることがあります。
脂質異常症(高脂血症)
高脂血症とは、血液内の脂質(コレステロールや中性脂肪)の割合が高い状態を言います。血液中の脂質が多くて流れが悪い、いわゆる「ドロドロ血液」の状態です。
血液の粘性が高い場合、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことがあります。高脂血症のパターンに合わせて内服薬を調整します。
高尿酸血症
血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症と診断されます。
高尿酸血症の状態が長く続くと、血液に溶けきらなかった尿酸は結晶になって関節に沈着し、急性関節炎(痛風)を引き起こします。また、血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高くなるに従って痛風関節炎の発症リスクが高まると言われています。
血清尿酸値の高い方は、メタボリックシンドローム(肥満、脂質異常症、耐糖能異常、高血圧症など)の頻度が高くなります。メタボリックシンドロームは、動脈硬化疾患の発症に関与しているので、早めに食事療法や内服療法を開始する必要があります。
糖尿病
糖尿病とは血糖値が高い状態が持続することにより、様々な合併症を引き起こす病気で、男女ともに寿命を短縮します。合併症は微小血管病変(網膜症、腎症、神経障害など)、大血管病変(心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症など)、その他(歯周病、がん、認知症、うつ病、骨粗鬆症、非アルコール性脂肪肝炎など)多岐にわたります。 健康寿命延伸の観点からも、発症予防、早期からの対応が重要です。
インスリン分泌能の程度(膵臓の疲弊や損傷程度)によっては、早期からインスリンの導入を行うほうが良いこともあります。
食事療法や運動療法をメインに、減量、禁煙、節酒、適度な睡眠、ストレス解消を実践していただくと共に、膵臓の疲弊を防ぐために種々の薬物治療を勧めていきます。
院内では、随時血糖の測定や、HbA1cの迅速検査が出来るようにしています。
感染性胃腸炎
病原体(細菌、ウイルス、寄生虫など)が消化管に感染してさまざまな消化器症状を引き起こす病気です。多くは食品や飲料水などを介して病原体が体に入りますが、ペットやヒトからの感染もあります。食中毒もこれの一種です。一般的な症状は、下痢、腹痛、発熱、吐き気・嘔吐が多く、時に血便を来します。
感染性腸炎では自然治癒の傾向が強いため、下痢、嘔吐、発熱による脱水状態に対して、経口あるいは経静脈的に水分、電解質、ブドウ糖を補給します。下痢に対して強力な止痢薬を使用すると、病原体の排泄を遅らせることになることがあるため用いない場合が多いです。
急性上気道感染症
空気の通り道である気道のうち、鼻前庭から喉頭までを上気道、気管より末梢を下気道といいます。大気中から微生物が侵入して上気道で急性感染が起こったものを急性上気道感染症といい、急性上気道炎(いわゆる“かぜ症候群”)、急性咽頭炎・扁桃炎、急性喉頭炎などが含まれます。
ウイルス感染症の場合、抗菌薬は無効なため、対症療法が主に行われます。一部のウイルス感染症(インフルエンザなど)では抗ウイルス薬を使用します。高熱が持続したり、膿性の痰が見られたりする場合は抗菌薬を投与することもあります。