泌尿器科 | 奈良市南京終町のこんどう泌尿器科・内科クリニック | 前立腺肥大、尿漏れ、頻尿

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泌尿器科

泌尿器科について

日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・指導医が診察をしております。

泌尿器科では、主に排尿のトラブルや生殖器の悩み、病気を診断・治療しています。
尿が出にくい、尿が漏れる、尿が近くて困っているなど排尿のトラブルでお悩みの方、健康診断などで前立腺などの精密検査をすすめられた方は早めにご相談ください。

当院では、下記のような泌尿器科的疾患を診断・治療しています。

前立腺肥大症

前立腺は男性の膀胱の出口を取り巻くように存在し、その中心に尿道が通っています。前立腺は加齢により内腺と呼ばれる内側部分が肥大して大きくなり、その結果膀胱の出口で尿道が圧迫されるために、排尿状態が悪くなる疾患です。前立腺肥大症の患者さんは、50歳代では2%、60歳代では9%、70歳代では12%程度と報告されています。

前立腺肥大症では排尿に関する様々な症状があり、排尿症状(尿の出る勢いや出方)と蓄尿症状(尿意の抑制や排尿回数)を国際前立腺症状スコアー(IPSS)やQOLスコアーを用いて、診断治療の評価をしています。また、頻尿や切迫性尿失禁を認める患者さんには、過活動膀胱症状スコアー(OABSS)をチェックしています。

当院では薬物治療を中心に行っています。

尿道炎、前立腺炎、膀胱炎、性行為感染症(男性)

症状として、頻尿・残尿感、排尿痛を伴うことが多く、広い年齢層でみられます。細菌やウイルスなどが尿路に侵入することで発症します。性行為感染症の場合、起因菌が複数にわたることもあり、複数の抗生剤を使用することもあります。

抗生剤の耐性化が問題となることがあり、症状が反復したり、難治性となることがあります。

尿路感染症(女性)

女性の尿路感染症で最も多くみられるのが膀胱炎です。頻尿や残尿感で発症し、排尿痛(とくに、排尿の終末時)や血尿を伴うことも多く、比較的若い方から高齢の女性まで、広い年齢層でみられます。女性の尿道は短く(4cm程度、ちなみに男性は20cm程度)、細菌が膀胱内に進入しやすいことが原因です。抗菌薬を服用すると数日で治癒しますが、他の疾患と間違われることもあり、診断や治癒の判定に尿検査が必要です。

また、腎盂腎炎は膀胱炎や尿路の閉塞性疾患、あるいは膀胱尿管逆流症、尿路結石、糖尿病など何らかの基礎疾患があって起こる場合と、風邪や疲労など体調の不良が誘因となって起こる場合もあります。発熱や腰背部痛が起こり、安静と抗菌薬による治療が必要です。反復する尿路感染症では、他の泌尿器疾患や婦人科疾患など、基礎疾患の有無の検索も必要となることがあります。

尿路結石症(腎結石・尿管結石)

尿路結石症は、腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる病気です。

結石が尿管に移動して、尿路が詰まると、背部から下腹部にかけての激しい痛みに、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。治療は、まず痛みのコントロールを行い、結石が自然排石しないようであれば、体外衝撃波結石破砕手術(ESWL)や内視鏡下手術をできる病院を紹介しております。

頻尿(夜間頻尿を含む)

頻尿は尿失禁と同様に、膀胱炎、骨盤臓器脱、過活動膀胱、多飲多尿(飲水過多)など様々な病態が原因となっています。

また、複数の病因が重なり合っていることも多く、治療の前に正確な病状の確認が必要です。当院では、膀胱の排尿機能検査や排尿日誌を用いた患者さんの毎日の排尿状態の分析などを行い、患者さんに最も相応し治た療をお勧めしています。特に高齢の方では、“血液をサラサラにする“といった理由から過剰な水分摂取を行ったり、比較的若い時からの心理的な排尿習慣が原因で、頻尿になっていることも多くみられます。

また、夜間に起こる頻尿は、日中の下肢への水分貯留や利尿ホルモンの分泌異常が原因であったり、運動不足や睡眠障害、あるいは飲水過多が原因となっており、生活習慣の改善や薬物治療が有効となります。

過活動膀胱

過活動膀胱とは、『急に我慢できないような尿意が起こる(尿意切迫感)』ことを主症状とする症状症候群で、頻尿(日中8回以上)や夜間頻尿(夜間に2回以上排尿のために起床する)、あるいはトイレに間に合わずに尿が漏れてしまう切迫性尿失禁を伴うこともあります。

最近の日本排尿機能学会の調査では、40歳以上の男女の8人に1人(全国で800万人以上)に過活動膀胱の症状があるとされています。脳卒中や脊髄損傷などの神経疾患が原因となるものと、神経疾患がなく膀胱の神経が過敏になっていたり、骨盤底の筋肉が弱くなっていることが原因となっていることがあります。過活動膀胱の状態を調べる質問票(OAB-SS)を用いて診断や症状の把握を行います。

治療としては薬物治療、骨盤底筋体操、電気刺激療法などがあります。

間質性膀胱炎

細菌が膀胱粘膜に感染し、急激に増殖したり、慢性的に炎症を起こす場合が一般的な細菌性の膀胱炎ですが、特殊な膀胱炎として間質性膀胱炎というものが最近話題になっています。

典型的な症状は、尿が貯留したときの膀胱痛(下腹部痛)で、頻尿や尿意切迫感があり、過活動膀胱と症状が似ていることもあります。尿検査でも異常が認められないことがほとんどで、診断には、膀胱の中を内視鏡(膀胱鏡)で観察し、膀胱内に水を貯留し膀胱を拡張させ(水圧拡張)、水を排出する過程で膀胱の粘膜から出血してくることを確認することで診断がつき、また初期治療となります。アレルギーや自己免疫疾患などが原因と考えられていますが、はっきりとした原因は不明です。

治療は水圧拡張のほか、間質性膀胱炎の病態に応じた特有の薬物療法などを行っております。

尿失禁

以下の3タイプに分類されています。

➊腹圧性尿失禁
咳やくしゃみ、お腹を抱えるほど笑った時など、お腹に力が入ったときに尿が漏れてしまうタイプの尿失禁で、前立腺がんの術後・産後や閉経期以後の女性にみられる疾患です。骨盤底の筋肉が弱まり、尿道を支える筋肉や括約筋の力が低下することが原因であり、尿道スリング手術(TVTやTOTと呼ばれる経腟的尿失禁防止術)、骨盤底筋体操、電気刺激療法、薬物治療などの治療があります。手術が最も確実な治療となります。
➋切迫性尿失禁
急に尿がしたくなり、トイレに間に合わずにもれてしまうタイプの尿失禁で、高齢男性にも多くみられます。原因として、神経疾患(脳卒中、パーキンソン病など)や過活動膀胱、骨盤底筋の緩みなどが原因となります。治療としては薬物治療、排尿指導、骨盤底筋体操、電気刺激療法などがあります。
➌混合性尿失禁
腹圧性と切迫性の両方の症状がある場合です。手術治療と薬物治療の双方を考慮する必要があります。
当院では薬物治療を中心に行っていますが、必要に応じて手術のできる病院を紹介させていただいております。

前立腺がん

前立腺は膀胱の出口に位置する男性特有の臓器です。栗の実のような形をしており、精液を産生したり、射精に関係する生殖器です。前立腺がんは主に前立腺外側の外腺と呼ばれる部位から発生するがんで、進行すると骨転移やリンパ節転移が多くみられます。前立腺がんの罹患率は年齢とともに高くなります。

初期の場合はほとんど自覚症状がありません。頻尿、尿勢低下等の症状を訴えられる方の多くは前立腺肥大症や前立腺炎の場合が多いのですが、精査によりがんが検出されることもあります。最近は、PSAによる検診やスクリーニングが積極的に行われるようになり、早期がんで発見される患者さんが多くなってきています。

前立腺がんの検査では、まず直腸指診による診察や前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)を血液検査で測定します。PSAは一般的に4ng/ml未満が正常値となっていますが、4~10ng/mlの場合では30-40%、10ng/ml以上の場合では50~80%の方に前立腺がんが存在するといわれています。しかし、PSAが4ng/ml未満でもがんが発見されることがあり、最近ではPSA値、直腸診あるいは経直腸式超音波検査等によって前立腺がんが疑われる場合は、確定診断のために積極的に針生検を勧めています(連携病院にて)。

当院では、診断が確定し治療(手術・放射線・ホルモン治療など)を受けられた方のフォローアップを行っております。

膀胱がん

膀胱の尿路上皮(粘膜)細胞から発生し、毎年人口10万人あたり約17人に発生し、60~70歳代の男性に多いがんで、喫煙が危険因子です。膀胱がんには筋層に浸潤しない表在性(非浸潤性)がんと、浸潤する浸潤性がんの2つのタイプに大別されます。表在性がんは膀胱外へ進展したり、転移(リンパ節や他の臓器にがんが飛び火)することが少ない予後良好な腫瘍ですが、多発することが多く、術後再発も高率にみられます。一方、筋層浸潤性がんは、膀胱外へ広がったり、転移がみられることから、予後は不良です。

当院では、膀胱がんにまつわる諸症状(血尿、頻尿、排尿時痛、尿閉など)や尿細胞診、尿道膀胱鏡検査などにより、早期に膀胱がんを発見し、治療が受けられる病院に紹介できるよう努力しております。

また術後再発の頻度が非常に高いため、表在性膀胱がんの方に関しては術後の定期的な膀胱鏡検査も行っております。

小児泌尿器科

腎・尿管・膀胱・尿道の尿路系疾患と、男児の精巣・陰茎や女児の外陰部の疾患など外性器疾患を主に扱います。出生前に診断される疾患も増加しており、胎児期から産科医とともに診療を行う場合もあります。

当院では、包茎(埋没包茎を含む)、夜尿症(おねしょ)に限って、薬物療法と経過観察を行っております。その他の、停留精巣、陰嚢水腫、尿道下裂、二分脊椎、膀胱尿管逆流症を含む水腎症、尿道狭窄に関しては手術療法の必要性があるため、小児泌尿器科の専門医受診を勧めさせていただいております。

ED(勃起不全)

ED(Erectile Dysfunction)は、「性交時に十分な勃起ができない」、「十分な勃起が維持できない」、「勃起に時間がかかる」、「勃起しても途中で萎えてしまう」などを感じる人が対象となります。

原因は器質的障害・基礎疾患から心理的疾患など多岐にわたります。数種類の薬物が使用可能ですが、心機能のチェックや血液検査が必要となることがあります。

治療にまつわる検査や投薬は全て自費診療(健康保険の適応外)となりますので、ご了解ください。

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